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    中国:深セン製造業の「ハイエンド化」加速、世界進出を実現

    (2016年 3月 9日)

    「世界の工場」と呼ばれる広東省の深セン市で、製造業の「ハイエンド化」が加速している。イノべーション力を駆使し、同市のハイテク企業は早々に小型無人機(ドローン)、ロボット、新材料、スマート製造などの新興分野に照準を合わせた。玩具、アパレルなどの労働集約型製造業が低迷する中で、これら新市場にいち早く商機を見出した格好。ハイエンド製造を武器に、世界進出を果たしている。経済日報が9日付で伝えた。 深セン市は今や「ドローンの都」と称されるまでになった。民間向けドローンの世界最大手、大疆創新科技有限公司(DJI)もこの地で誕生している。 今年初めには、深セン市盛祥科技開発有限公司が開発したドローンが世界の注目を集めた。「安果」と名付けられた同ドローンは、重さわずか135グラム。人間の手のひらほどの大きさだ。民間向けドローンでは世界最小サイズとなる。 高さ40メートルの上空で停止し、ハイビジョン定点撮影が可能。飛行中に障害物があればセンサーでそれを感知、自動回避する。飛行距離が一定レベルに超えたり、電池残量が不足したりした場合は、ボタン操作一つで操縦者の元に戻ってくる。 同社の徐攀・総経理によると、中国と米国のクラウドファンディングプラットフォームを通じて、これまでに約343万米ドル(約3億8600万円)を売り上げた。クラウドファンディング型販売としては、民間ドローンの分野で過去最高額を打ち立てた。年内に世界販売80万?100万台、売り上げ1億米ドルを見込んでいる。 深セン市優必選科技(UBテック・ロボティクス)が開発した家庭向けの2足歩行人型ロボット「アルファ2」もヒット商品だ。20の関節を持ち、ダンス、ヨガなどの複雑な動作も可能。身体の平衡状態を自動感知するセンサーを採用した。 「アルファ」シリーズの年間売上高は、2013年の700万人民元から15年に6200万人民元へと拡大。わずか3年で約9倍に膨らんだ。中国本土だけでなく、米国、ブラジル、スペイン、ドイツ、韓国、日本、マレーシアなどでも販売している。 統計によると、ロボットやスマート製品の生産に従事する深セン市企業は、足元で3000社を突破。その産業規模は480億人民元(約8291億円)を超えた。

 

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